アウトリーチの重要性
休日には、近所の喫茶店でモーニングをとり、午前中ずっと本を読んでいる。
その帰りのこと。
司馬遼太郎の小説を読み終わり、温かい余韻に浸りながら「がんばろ」などと自分に気合いを入れつつ道端を歩いていると、民家から兄弟らしき子ども二人が飛び出してきた。 ぶつかりそうになり、「うおっ!?」と驚愕し、何事かと目を見開いていると、兄ちゃんらしいほうが突如叫び始めた。
「カクジッケン!核実験!!」
軽い偏頭痛を覚えたのも束の間、弟らしい坊主が、
「ワーイ!ワーイ!」
間髪いれず、兄ちゃんのほうが、
「今からここで核実験だ!開始だ!」
「ワーイ!ジッケンだー!」
もう少し離れたところでやってくれないかな。
これから洗濯物干すんだから。