外界とつながる。
職場で軽装を着用してよい季節となった。いわゆるクール・ビズ。
だんだん暑くなってきた。夏場の通勤は汗だくになってしまい、本当に大変だ。
エレベーターに乗っている際には、人の吐く高温の息が嫌いだから私は呼吸をしない。
地下鉄に乗っている際には、なぜか湿っている吊り革を私は歓迎しない。
仕事をしている際には、知恵熱が出るからなるべく私は頭を使わない。
お酒を飲む際には、私はぬるめの燗がいい。
ことほど左様に、最近は暑さをしのぐ技術の獲得に勤しんでいる。
特に革靴などは足が蒸れてしまうので、サラリーマンにとって唾棄の対象である。なので、靴底に通風孔があるものを愛用している。なかなかどうして、意外とスースーして快適。穴はあけておくに限る。
今日の帰りがけ、雨が降っていた。ぼーっと歩いていたら、うっかり水たまりに入ってしまった。
「ジュワッ!」
即、靴の中が水の都ヴェネツィアになった。そんなに好きか、水が。
ともあれ、余計なことをしでかすこの靴がちょっと好きになった。生意気だぞ。